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現場。いったいどれくらいの種類の現場があるのだろう。

真実と価値観。この数年間で少し苦手になった言葉だ。
真実は人の数だけある気がしてしまい、
価値観って?こんな時に使う言葉だったかなぁ?と戸惑う時が増えていて、
その時のその場の空気感が大抵苦手に思うからだと自己分析してみている。
と言いながら、時々使ってしまうのも事実だ(苦笑)。

いっけん、相反する考え方やものに静かに耳を傾けよう。

もしかしたら、年齢を重ね、その醍醐味への準備が整ってきているのかもしれない。
もしそうなら嬉しいな。

細野美穂

ちょっとしんどいなぁ。夏バテ?と思いながら過ごしていたら、
8月末、思いっきり体調を崩した。

進行中の案件だけは、休み休み何とか9月中旬までに納品させていただき、
新規のご依頼はお休みさせていただくことにした。
事情を知っているクライアントさんから、フランス アルザス地方の素敵なお菓子が届いた。
お気遣いが本当に嬉しかった。

可愛らしくホッとするイラストの描かれたその感を見ていると、
子供の時に戻ったような気持ちになり、ついつい感を眺めたり、
食べ終わったら、この缶に何をしまおうかなぁとか
そんな事を感じさせてくれる優しさだった。

この1ヶ月間、涙がいっぱい出た。
9月は、ずっと涙が出ることばかりが次から次にと多かった。
色んな種類の涙。
今日から10月。まだ、ちょっとしんどいけど、気持ちをグッと強く持てば、
心身が動ける!までにはなったと思う。

私にできる事は、できる時は、いつだって本当に僅かだ。
その僅かな事に精一杯の愛を込めて、ゆっくりとやっていこう。

細野美穂

梅雨が明けた。
もうすぐお盆だ。その前に今年から「山の日」がある。なかなか良い事だと思う。

以前も書いた気がしますが、子供の頃、母方の実家で住んでいた私は、
昔からのその地域の季節の習わしを一通り体験しています。
お盆は、ご先祖様をお迎えし、お見送りする大切な3日間。
幼い頃は、その風習が若干怖かったけれど、今では貴重な思い出だ。

今年は、この3日間にいっぱい聞きたい事がある。
もちろん答えは返ってこないけど、こう思うんじゃないかな?とか
きっと、こう答えてくれるだろう!なんて考えたりする。
(答えが返ってきたら、やっぱりちょっと怖いし。)

どうぞよろしくお願いします。

細野美穂

気がついたら、ハナミズキの季節になっていた。
私の住んでいる場所の街路樹は、ハナミズキが印象的だと思う。

去年もそう思った。
今年もそう思った。

とても幸せな事だ。
感謝。

細野美穂

本当にそうなのかなぁ??と心の片隅にあった疑問。
モヤっとしていた空に太陽が顔を出し穏やかな色あいにつつまれる。
昨日、そんな出来事があった。

あらためて、基本と応用とさじ加減を学べる時間だった。

今年も桜の季節となった。
この事が、当たり前ではないという事と共にその美しさを堪能したい。

今年の春はそうしよう。

細野美穂


最近、夫がパンを時々焼いてくれる。
形は、毎回一緒ですが、色々と配合や材料や
発酵時間や温度など工夫をしているようです。

毎回、感想を聞かれて、素直な感想を伝えている。

モチモチとしていて、なかなか美味しい!

楽しそうにパンを作っている。
あらためて、こういう事が好きなんだなぁと思う。

ちょっとリクエストしてみよう!少し違う形も食べてみたいな!と。

細野美穂

もうすぐバレンタイン。今年は、久しぶりに期間中に売り場にいく予定。
もう二度と、バレンタインの仕事をする事はないだろうと思っていた。
人生とやっぱり不思議なものです。
昨年、ちょっとしたご縁があり、気がついたらバレンタインの仕事をお受けする事になった。

お仕事をさせていただく上で、いつも以上に大切にした気持ち。
過去に冷静に。今は情熱的に。未来を見据えて。という事。
この10年で大きく変化した。
ネットの商品を購入する事やWEB・SNSの情報がリアルタイムで発信され、
それが多岐に渡る事。そんな状況にタフでなければと思う。

そういえば、以前友人にいわれたなぁ。美穂の仕事って、
たくさんの人の目に触れる機会が多いし、色んな意見もあるから大変だよね!?  みたいな事。
その時は、ちょっと強気な発言をした。
そうだね。一喜一憂してたら進まないし気持ちが強くないとね。  みたいな事。
ごめんよ友人。気持ちは正直強くない。むしろ弱い。
だから、自分にビジュアルを預けてくれた取引先の方々やその方々のお客様へ向けて、
自問自答を何度もして、大袈裟にいうと24時間体制で臨んでいる。

きれいごとのようだけど、私はいつもこんな感じだ。

細野美穂

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

結構、昔の話を。
その職業の人と初めて話をしたのは、もう20年以上も前だ。
当時勤務していた制作会社のフロアのトイレ清掃をしていた女性。
今思えば現在の私より若かったかもしれない!?なんて思う。

最初は、いつもありがとうございます。というお礼を言って
今日は暑くなるから気をつけるんだよ!なんて言葉が返ってくる程度の
会話をするくらいだった。

きっかけは何だったんだろう??!!

その女性の仕事が終了する時間にアイスコーヒーを差し入れて
ほんの数分世間話をするようになった。
ビル自体新しく、そのフロアを当時の会社がすべて契約をしていたので、
女子トイレを使用するのは、女子社員と女性のお客様くらい。
その上、いつもピカピカにしてくれるその人のおかげで本当に快適だった。

アイスコーヒーは、女子トイレの洗面のスペースで美味しそうに嬉しそうに味わってくれた。
やっぱり、なんとなく、トイレの横の給湯スペースでいかがですか?とすすめたが、
私はいいけど、あなたに迷惑かけるかもしれないし、ここの方が落ち着くよ!と言っていた。

当時、250CCのオートバイに乗っていた私は、夏休みを多めにいただいて北海道に
ツーリングに行く計画を彼女に話した。
数日後、いつものようにアイスコーヒーを差し入れすると、これを持っていくんだよと
小さな紙袋を渡された。身代わり地蔵のお守りだった。

北海道のツーリングは、今でも広大な思い出だ。
それからの記憶が曖昧で、思い出そうとしてもその女性との記憶が思い出せない。
お守りをいただいて・・・・・夏休み後、出社して・・・・なぜだろう?思い出せない。

現在もなお、私は、トイレ清掃をされている人とトイレであったら、
ありがとうございますとつぶやいてしまいます。
そんな時、ちょっと茶色く染めたショートカットのサバサバとしていた彼女の笑顔を思い出す。

細野美穂